私は元小学校教師です。 1990年に友達に初めて名城ヒメボタルを見につれていってもらってから毎年ずっとこのヒメボタルを見続けてきました。 学校の子供たちにここを命がけで守ってみえる方とはかない命のホタルの話をしました。 "子供たちと一緒にヒメボタルがみたいなぁ"ずっとそう思って、今も、当時の教え子たちと一緒にみています。 そして、いつしかその子供たちがここを引き継いでくれています。
2010年に名古屋開府400年を迎えます。
その名古屋城外堀で毎年5月になるとヒメボタルが光を放ち、幻想的な世界をつくり出してくれています。
私は毎年10代〜30代の教え子たちやおうちの方々とこの世界にやってきます。
ヒメボタルがつくり出してくれる夢の世界は一人一人の心を純粋にしてくれていつしか心のつながりが生まれます。
この場所と時間は世代を超えた1年に一度の同窓会となっていました。
400年前の人たちもこんな風にしてホタルをみていたのかも。
そんなことを思うと都会の中のこの別世界を次の世代の子供たちのために大切にしていきたいと思います。
そしてもっと多くの人たちとこの温かい空間、温かい気持ちを共有できたらいいなぁと思うのです。
この場所が残されてきたのには命を懸けてこの空間を守って見えた方のドラマがありました。
私はそこにある「心」を子供たちと共有したかったのです。
安田和代
先生手製の不定期学級通信です。